中国から伝わった暦の中での風習!?五月人形とは?

最終更新日 2024年4月23日 by rauhan

「五節句の意味を知りたい」
「五月人形について知識を深めたい」
「五月人形の処分はどうすればいいか知りたい」

五節句は、5種類の節句を総称したものですが、そもそも節句とは何を意味するものなのか人から聞かれてしっかり説明することができる人は意外と少ないのではないでしょうか。
節句は中国から伝わった暦の上での習慣であり、稲作を中心にしていた日本の文化や暮らしに合わせ取り入れられたものです。
現代は五節句といって5つの種類に分類が行われているのですが、昔は多くの節句が存在していて現代のものは江戸時代に幕府が公的な行事の形で定められたものです。
奇数が重なる日が選択されているのも特徴の一つになるのですが、奇数は陽数が重なり陰になることを避ける、このような中国の思想から伝わっているもので邪気を祓うための行事で行われたのが始まりです。
ただ、1月1日だけは別格であり代わりに1月7日の人日が五節句に含まれています。

五節句について

1月7日は人日で、七草の節句であり主な料理には七草粥が有名です。
3月3日は上巳で、桃の節句や雛祭主な料理には菱餅や白酒などがあります。
5月5日は五月人形を飾る日ですが、この日は端午の節句で和名は菖蒲の節句です。
主な料理には、菖蒲酒などがありますが関東地方では柏餅を食べる習慣があるけれども中国や関西地方ではちまきなど地域により食べ物に違いがあるようです。
さらに、5月5日は菖蒲湯の習俗などもありますよね。
7月7日は七夕になるのですが、和名でも七夕や笹の節句とされており主な食べ物には裁縫の上達を願う目的で素麺を食べる日としています。
残りの五節句は9月9日になるのですが、これは重陽と呼ばれるもので和名は菊の節句です。
菊を浮かべたお酒を飲む日とされているのですが、菊酒と呼ばれるものがこれに相当します。

5月5日に飾る五月人形

神様へのお供え物は節供と呼ばれるものですが、いつの間にか一区切りなどの意味から節と重ねて節句のようになった節目などの意味を持つよう変化しました。
3月3日は女の子のお祭りで5月5日は男の子のお祭りといわれているわけですが、5月5日に飾る五月人形というのは、子供の健康および成長を願うものです。
身代わり人形などのような目的もあるようですが、これは子供の代わりに厄を引き受けることなどからも推測できる部分です。
他にも子孫繁栄を願うなどの意味もあるようですが、人形を飾りお祝いをする、男の子が無事に成長してくれるよう祈願するなどの気持ちも込められています。

五月人形を飾る意味

男の子の誕生を祝うとともに、鯉のぼりと同じく子供の日でもある5月5日の端午の節句に飾る人形、鎧や兜をつけた姿がカッコ良くて迫力を持つ人形ではあるけれども、この人形を飾る意味や兜やその周りにある飾り意味など意外と知らない人は多いといえましょう。
5月5日の端午の節句は、古代中国から伝わった季節の行事の一つに数えられるわけですが、古く中国では5月の時期は病気が流行していたことや何かとトラブルが多くあった、5月5日は5の数字が2つあるので災いを呼ぶなどと考えられていたようです。
そのため、厄除けの目的で菖蒲を飾ったり菖蒲酒を飲むなどで健康祈願を行っていたなどの歴史があります。
武家の場合は、男の子のお祝いの形で甲冑や刀を飾って男の子が勇ましく成長できるようなどの想いが込められていましたが、現代において五月人形は端午の祝い方の一つの形で捉えられているのが一般的な考え方です。

五月人形を飾る習慣が広まったのは江戸時代頃から

この人形を飾る習慣が広まったのは江戸時代頃から、武家の家で災難や厄などより男の子を守る気持ちから飾るようになったといいます。
鯉のぼりは、鯉には生きる力がたくましく強い、そして縁起が良いなどこれからも元気に育ちますようといった願いを込めて子供の日に鯉が飾られるようになりました。
五月人形は人に譲っても良いものなのだろうか、このように考える人も多いのではないでしょうか。
子供が成人を迎えると人形を飾ることもないですし、収納に入れたままにしておくのもかわいそう、このように考えた際に近所で男の子が生まれたのでお古ではあるけれども譲りたい、このように考えがちです。

五月人形の処分はどうすればいい?

五月人形は、子供の身代わりになり厄を引き受けるなどの意味が込められているので人に譲るべきではありません。
仮に、お下がりなどで使おうとすれば厄を引き継いでしまうなどからも、一人につき一体の人形を用意する必要があるわけです。
なお、兄弟での利用やお父さんが子供の頃に飾っていたものを一緒に飾ることそのものは問題がないといいます。
仮に、役目を終えた人形を廃棄するときには燃えるゴミなどと一緒に出すべきではない、必ず供養した上で行うことも大切です。

まとめ

五月人形と聞くと金太郎をイメージされる人も多いかと思われますが、金太郎というのは平安時代に存在していた坂田金時がモデルになっている、その幼名が金太郎などから健康を示すシンボルになっていったのです。
金太郎の人形を飾ることは優しい気持ちを持つ男の子に育って欲しい、このような願いも込められているといいます。

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