神社本庁とは

最終更新日 2024年4月23日 by rauhan

「神社本庁の歴史が知りたい」
「日本の神社の仕組みや成り立ちに興味がある」
「神社本庁の所在地が知りたい」

神社本庁は全国にある伊勢神宮を本宗とする8万社の神社を統括するところで、昭和21年2月3日に全国の神社の総意で東京都渋谷区代々木に建てられました。
昭和21年といえば第二次世界大戦が終わって間もなくの頃で、ポツダム宣言青江受託したことで連合国軍が日本を改造するために、神社を国家から分離させることを命じてきたことが設立のきっかけです。
設立に尽力をしたのは民間の神社関係団体「皇典講究所」と「大日本神祇会」・「神宮奉斎会」の3団体で、昭和27年にサンフランシスコ講和条約後から神社は不当に扱われていましたが、その回復にも努めました。
本庁といわれていますが、宗教法人法に基づく文部科学大臣管轄の包括宗教法人で官公庁ではありません。

【神社本庁の参拝マナー】注意事項、観光情報、説明会などを解説

所属している神社は日本全国にある8万社

所属している神社は日本全国にある8万社ですがすべてではなく、日光東照宮や靖国神社など有名な神社の中には単独で宗教法人として運営されているところもあり、小さな神社でも地域によって本庁に属していないところもあります。
神社本庁は「敬神生活の綱領」のもと神社神道の宣布や祭祀、氏子崇敬者の強化や育成・神職の養成、神宮の奉参と神宮大麻の頒布などの活動を行っています。
敬神生活の綱領とは、神道に実践綱領としてあるもので「神道は天地悠久の大道であって、崇高なる精神を培い、太平を開くの基である」「神慮を畏み祖訓をつぎ、いよいよ道の精華を発揮し、人類の福祉を増進するは使命を達成する所以である」などと言われる言葉です。

神社本庁のホームページに書かれてあること

神社本庁のホームページには、神社に関わるあらゆることが書かれています。
遠い昔に神々が住む高天の原という所から、下界に新しい国を作ることを「いざなぎの命」と「いざなみの命」が命じられ、この二柱の神様が矛で海水を混ぜて引き上げたところ矛からしたたり落ちる水が積もって現在の淡路島「おのころ島」ができました。
その後四国や九州、隠岐の島や佐渡島などが生まれ最後に本州ができたという「国生みの話」や、高天の原でいたずら好きのスサノオノミコトという神様が天照大御神を怒らせて、天照大御神が天の岩戸に隠れたために真っ暗になって困り果て、他の神々の力と知恵で岩戸を開けたという「天の岩戸」の話などが掲載されています。
また、三重県伊勢市にある伊勢神宮は伊勢市とその周辺の鎮座する125の神社の総称であることや、内宮には皇室の先祖である天照大御神が祀られていて、外宮には大御神様の食事や生活全般の守り神といわれる豊受大御神が祀られていることについての話も見ることができます。
さらに神社に参拝をするときの方法が詳しく書かれいて、手水や拝礼・玉串拝礼などの作法についても動画付きで分かりやすく示されていたり、初穂料などをお供えするときの表書きや神社での祈禱方法なども詳しく書かれているので、どのようにしてお参りをすればよいかわからないときも参考になるホームページです。

お祭には神社で行われるものと家庭での祭り方がある

お祭には神社で行われるものと家庭での祭り方があり、神社のお祭には神社自体が主体となって行うものと氏子崇敬者の依頼に基づいて行われるものがあります。
神社が主体となる祭にも小さなものから大きな祭りまでありますが、大祭といわれるのは毎年行われる例祭や新嘗祭などで中祭は天皇家と関係があるお祭のことを指します。
氏子の依頼による祭祀としては、家内安全や厄除けの祈祷、七五三やお宮参りなどのことです。
各家庭で行われるのは神棚でのお祀りのことで、他のものと神聖で尊いものを区別するという意味で神棚に祀られます。
家庭でお祀りをすると、毎日神社に通わなくても日々お参りをすることで紙様の恵みに感謝をすることができます。

40年にわたって神社振興に尽力をしてきた

これらのように神社本庁のホームページでは、神様や神社に関わることを一般の方にもよくわかるように解説されています。
イラストを入れたりカラフルなページにした子供向けのサイトも用意されていて、子どもたちにもわかりやすく説明されています。
神社本庁では、昭和40年代から少子高齢化や過疎化などの社会情勢に関する調査を行っていて、昭和50年代には各都道府県で神社復興対策のモデルとなる神社を指定し、40年にわたって神社振興に尽力をしてきました。
平成28年ごろからは各都道府県の神社に「過疎地域神社活性化推進委員会」を設け、過疎地域の神社への支援をする活動も続けています。
モデルとなった神社は、例えば神奈川県の中津神社なら茅の輪神事を定着させるために園児による輪くぐりの実施や氏子住民向けに正月の3日間に新年祈願祭を実施したり、埼玉県の前玉神社では田圃を一反借りて神事を行ったり園児や児童・保護者も含めて田植え債を行ったりした事例があります。

まとめ

伝統・文化を引き継いでいくために、巫女舞講習会を実施したり小学校での雅楽演奏会、「伝統文化こども教室」を開催するなどの行事も行います。
神社本庁では、一般の方々や子どもたちに向けられたホームページだけでなく神職専用のサイトも用意されています。

最終更新日 2024年4月23日 by rauhan 「神社本庁の歴史が知りたい」 「日本の神社の仕組みや成り立ちに興味がある」 「神社本庁の所在地が知りたい」 神社本庁は全国にある伊勢神宮を本宗とする8万社の神社を統括…